ダンガンロンパ3考察 コロシアイゲームについて
こんにちは、まっちょです。
この記事では、主にダンガンロンパ3未来編の考察を書いていきます。それに伴いこれまでのダンガンロンパシリーズや未来編5話までの重要なネタバレを含みます。ご注意ください。
というわけで、今回は未来編1話終盤で突然始まり、苗木くんたちが参加させられているコロシアイゲームについて考察してみたいと思います。ダンガンロンパ3未来編のストーリーの肝であるし、未来編について考察するなら避けては通れない部分でしょう。
さて、まずは今回のコロシアイのルールをまとめてみましょう。
ルールその1:タイムリミット
バングルに表示されているタイムリミットが来るとプレイヤーには催眠薬が注射される。
ルールその2:襲撃者
プレイヤーが眠っている間に、襲撃者は1人目覚める。襲撃者は1度のタイムリミットで1人だけ殺す。タイムリミットが来ても誰も死ななければクリア。
ルールその3:NG行動
プレイヤーには1つずつNGとなる行動が設置されており、それを行うとバングルから致死量の毒が注射される。
ルール補足:バングルを外そうとすると毒が注射される。
こんな感じですね。何というかものすごく人狼っぽいルールですよね。いろいろと異なる点もありますが、基本的な部分は共通していると考えてもいいと思います。
また、このゲームの様子は世界中に放送されているようです。早速黒幕は誰だ、襲撃者は誰だって予想するのもいいですが、まずはコロシアイの目的について考えてみましょう。モノクマは未来機関の面々が無能であるかを示すことが目的であるかのような口ぶりでしたが、実際のところはどうなのでしょうか。2度あることは3度ある、とモノクマの言った通り、ダンガンロンパシリーズではこれまで2回のコロシアイゲームが行われました。もちろん、ダンガンロンパ1とスーパーダンガンロンパ2のコロシアイです。この過去2度のコロシアイには明確な目的がありました。
1のときは希望の象徴としてシェルター化した希望ヶ峰学園を乗っ取り、護られるはずだった希望である78期生(苗木くんたち)にコロシアイをさせ、それを放送することで世界中に絶望を振り撒くことが目的でした。
2のときは、江ノ島アルターエゴことモノクマが管理者権限の制約のせいで参加者に直接手を下せなかったため、コロシアイをさせることで人数を減らさせ、それによって苗木たちを誘き寄せて新世界プログラムの中に閉じ込める且つ江ノ島アルターエゴが死んだ参加者の身体を乗っ取って復活することが目的でした。
今回は何が目的なのでしょうか。
未来編の状況は、江ノ島盾子や77期生などの超高校級の絶望たちが死んだり捕まったりしたことや、未来機関の活躍によってようやく絶望勢力による活動が下火になってきたところです。だからこそ、日向たち超高校級の絶望たちを殺さずにできるかわからない更生を行おうとした苗木くんたちは怒られていたわけです。この苗木の処分の件で未来機関幹部が極秘に集まったときに爆撃にあい、コロシアイが始まることになりました。モノクマのセリフからも絶望側が苦しそうなのが伝わってきます。だからこそ、絶望側にとってこのコロシアイは状況を打開するためにとても重要な一手なのでしょう。
さて、今回黒幕は誰かまだわかりませんが、プレイヤー全員に毒を注射するバングルを着けさせているので今すぐにでも殺せる状況にあると言えます。また、特定個人の襲撃者が絶望側の手先として紛れ込んでいる可能性もあり、さらに、月光ヶ原さんはアンドロイドでその中の人は絶対絶望少女に出てきた塔和モナカちゃんでした。未来編作中ではこれまでに2つのパターンが未来機関(希望側)にとって最悪のケースだと考えられていました。
そのうち1つが今回の参加者全員が殺されてしまうことであり、もう1つが絶望側の人間がこのコロシアイの生き残りの1人として希望に紛れることです。今回のコロシアイのルールは4話で宗方くんが指摘したように、誰かが死んだあとに襲撃をやめることによってその人が襲撃者だったかのように見せかけることができます。だからこそ絶望側の人間が紛れ込んでしまうことを警戒していたわけですが、ここで先ほど書いた状況を考えてみると、どちらのケースもコロシアイなんて形をとることなく達成できそうじゃないですか?むしろルールを設けてコロシアイというゲームにすることはアジト襲撃と催眠ガスによる制圧を成功させた絶望側にとっては負ける可能性を増やすだけに思えるんですよね。
それでもコロシアイを行うということはそのリスク以上のリターンが絶望側にあるからじゃないでしょうか。つまり、未来機関のメンバーの絶望堕ち若しくはジャバウォック島にいる元・超高校級の絶望たちの復活を目指してるのではないかと思います。
さて、目的を考えてみたところで、次に 襲撃者や黒幕を考えてみましょう。
5話現在の死亡者は
雪染ちさ(最初に死亡 襲撃死?)
万代大作(NG行動違反で毒殺)
グレートゴズ(最初のタイムリミットで死亡)
天願和夫(宗方により殺害)
忌村静子(2回目のタイムリミットで死亡)
となっています。
また、月光ヶ原さんの正体が塔和モナカ(恐らく絶望側)であることがわかっています。
そして襲撃者を考察する上で欠かせないのが天願会長のNG行動:質問に嘘で答える とそれを利用した宗方くんとの会話シーンでしょう。他のファンの方もこのシーンについて様々な予想をしています。この一連の会話の中で天願会長は、質問に答えるという形式に則って話すことで、最後に自らのNG行動を示すことで自分の話した内容が嘘ではないことを証明してみせました。
このシーンについて誤解している人が見受けられますが、天願会長のNG行動は質問に嘘で答えることなので、質問への回答は全て真実です。嘘で答えなきゃいけないというわけではないので誤解しないようご注意ください。
宗方くんに襲撃者の正体を尋ねられたとき、天願会長はそれに答えました。このシーンは音声が無くなっており、そのかわり口の動きがスローで再生されるという……何というかファンの読唇能力が試される表現方法ですね。僕は何回か見たところで何を言っているのかちんぷんかんぷんだったので、読唇術については他の方にお任せしようかなって思います。
ここで考察すべきは次の一連のシーンです。宗方くんは「知っているのか、襲撃者の正体を」と聞いており、それに対して天願会長は例の口パクシーンで答えます。これを聞いた宗方君は驚いた表情を見せた後に「それが真実だというのか」と返しているんですね。誰が?って聞いたのにもかかわらず「そいつが襲撃者だというのか」みたいな返しじゃないんです。ということは天願会長は特定個人を示したのではない可能性が高いかもしれません。となると襲撃者はプレイヤーの中からランダムに又は黒幕の操作によって選ばれていた可能性があります。
襲撃者は特定個人ではなくプレイヤーの中から選ばれる説について考えてみましょう。
ここでモノクマによるルール説明を思い出すと、モノクマは襲撃者探し頑張ってねーと、いかにも裏切者がいるような言い方をしていましたが、ルールその2:襲撃者を説明するときにはタイムリミット中に襲撃者は1人目覚めるとしか言っていないんですね。このコロシアイのルール説明にも何も反しないんですね。
また、考えてみると、ダンガンロンパシリーズはあくまでコロシアイなんですよね。襲撃関係なさそうな人たち(主に76期生)が、好き勝手にドンパチやってるせいでわかりにくくなっているんですけど、特定の誰か裏切者がタイムリミットごとに1人ずつ寝込みを襲って殺していくのってはたしてそれをコロシアイって言えますか?ってなりませんか。これまでのコロシアイもモノクマが半ば無理やり動機を用意したりしていましたが、あくまで基本的には参加者は自分の意思で事件を起こしていたんですよね。ということを考慮するとプレイヤーの中から襲撃者が選ばれて、おそらく誰かを殺さなければ自分が死ぬといった条件を課すことによって、モノクマがコロシアイをさせていると思うんですよね。
加えて特定の誰かが襲撃者として送り込まれている場合、その人が不意に死んだだけでコロシアイゲームが終わってしまいます。上記の通りこのコロシアイはおそらく絶望側にとっても重要な戦いなわけで、そんな事故みたいな終わり方するように仕組むとは思えません。
というわけで襲撃者はプレイヤーの中からタイムリミットごとに選ばれている説はこれまで述べた通り、
①天願会長の答えを聞いた宗方くんの返答的に特定個人っぽくない。
②そもそも1人の裏切者が夜な夜な襲撃するのはコロシアイとは言えない。また、想定外の事故で裏切者が死んだ場合にそれだけでゲームが終わってしまう。
といった根拠から推しているわけですが、他にも根拠があります。
③グレート・ゴズが襲撃者に選ばれていたとすると色々としっくりくる。
しっくりくるってなんだよと思うかもしれませんが、2つの疑問が解消します。
そのうち1つが、襲撃タイム明けに死んでいたグレート・ゴズの近くにいたにも関わらず苗木くんや朝日奈さんが生き残っている点です。襲撃者が絶望側の人間だとすると苗木くんやそれと親しい人物である78期生は優先度が高い標的になっていてもおかしくないわけで、せっかく苗木くんや朝日奈さんのいる場所までバリケードを抜けてまできたのに手を出さないのは不自然ではないでしょうか。 そのため、裏切者が紛れ込んでいるとは考えにくいのです。また、他のプレイヤーが襲撃者だった場合には、襲撃者に選ばれた人は襲撃者とは別に黒幕がいると自然とわかるわけで、最初の怪しい人物を指名する場面でかなりの人に怪しいと思われていた苗木くんは黒幕候補筆頭なので殺害対象としての優先度がかなり高いことになります。というわけで襲撃者は苗木くんをあまり敵視していない人物となり、グレート・ゴズはこれを満たしています。
もう1つが朝日奈さんが殺害偽装工作されていた点です。最初のタイムリミットの後苗木くんが起きた時朝日奈さんは胸をナイフで刺されて血を流して死んでいるように見えました。プレイヤーの中から襲撃者を選ぶ場合、ただ指名するだけでは他人を殺さないので、他人を殺さなければ自分が死ぬなどの条件がついていると思います。朝日奈さんの殺害偽装は、殺したように見せかけることによって誰も殺さずにタイムリミットを終えようとした痕跡と考えるのが妥当ではないでしょうか。というかそうじゃないとモナカか誰かによるドッキリにしかなりません。とすると、そのときの襲撃タイム明けに死んでいたグレート・ゴズが襲撃者だったということになります。朝日奈さんとグレート・ゴズは近くにいましたから目の前にいた人を偽装工作に利用したとすれば筋が通ります。また、グレート・ゴズは苗木くんを襲おうとする宗方くんに対して「味方を殺して何が希望じゃあ。たとえ死んでも味方に手をかけたりしねえ。これがグレート・ゴズの覚悟じゃあ。」とキレながら語っています。グレート・ゴズがもし偽装工作に成功して生き残っていたら誰も死なずに襲撃者の正体なども割れるわけですから、グレート・ゴズは自分の覚悟を実行した上でさらに解決への糸口をつかもうとしたことになります。こういう男気溢れるキャラはかっこいいですね(これが当たっていたらですが)。
さらに、ダンガンロンパ3未来編にはある特徴があります。それはこれまでのダンガンロンパシリーズでは血はピンク色だったのに対して3の未来編でのみ血が赤で書かれています。これの意味についても様々な憶測がありますが、未来編で血の色がピンクじゃなくて赤であることによって1番影響を受けるシーンはどこかといえば2話の最後に朝日奈さんが刺されて死んだと見せかけて実はトマトソースだったと明らかになるシーンです。と考えるとやはりこのシーン重要なのではないでしょうか。その意味を考えるとグレート・ゴズは襲撃者に選ばれていたと考えてもいいのではないでしょうか。
グレート・ゴズが襲撃者だったにもかかわらず誰も殺さなかったとすると誰がグレート・ゴズを殺したのでしょうか。
mamama-pokepoke.hatenablog.com
この記事でも書いたのですが、僕はこのコロシアイの舞台は仮想空間の中ではないかと思っています。とすると、ゲームマスター的な人が直接介入して殺した可能性もあります。若しくは近くにいた月光ヶ原さん(モナカ)が殺したのかもしれません。仮想空間の中ならどうとでもなりそうですよね(ゲームだから)。
もしかしたらここまで考えてみたことはミスリードにまんまと騙されて実際の襲撃者は別の人だったのかもしれません。
とりあえず結構長くなってしまったので、今回はここまでにしたいと思います。今回の考察では、コロシアイの目的は、未来機関の面々の絶望堕ち若しくは映像を見た元超高校級の絶望たちの復活、襲撃者の正体は、プレイヤーの中から選ばれておりグレート・ゴズは襲撃者に1度選ばれた、ではないかと思います。
次回以降(があれば)の記事でグレート・ゴズ以外の襲撃者や黒幕の正体について書きたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
おまけ(書ききれなかったことを書く)
・襲撃タイム明けに死んでいる人みんなナイフで死んでいる(朝日奈さんの偽装工作にもナイフが使われている)のには何か意味があるのかもしれません。
・天願会長が宗方に答えた襲撃者の正体は予め知っていたのか自らの推理を確かめるためにNG行動を利用したのか
・黒幕はモナカとは別の絶望か、希望側の人間だと思います(この場合は必ず雪染さんが一枚噛んでる)。モナカは絶対絶望少女でもカマセっぽかったしこんな早く正体割れてるので黒幕らしくない。
・黒幕はこれまでに登場していた人物だとすると雪染さんあたりなのかななんて思います。